同座異座法(どうざいざほう)
結婚の相性を見る時に同座異座法というのがあります。
子孫が繁栄するための相性判定と、夫婦が継続するための相性鑑定の技法です。
同座とは
相性の良い条件のことです。
同座の条件とは、基本として同じような宿命どうしを同座の条件といいます。
片方が宿命中殺があれば、相手も宿命中殺が良い。
片方が宿命冲動があれば相手も宿命冲動がある人が同座となります。
支合、半会があれば、相手も支合、半会があれば同座です。
支合と半会はどちらでもかまいません。
片方が再建格なら、相手は再建格か完全格が同座です。
異座とは
相性の合わない条件のことです。
片方が、宿命中殺があって相手にない時は異座となります。
この場合、後天運で同座になる時の結婚だと同座になります。
しかし天中殺が空けると、宿命中殺がない人が結婚生活に違和感を覚えるようになり、異座現象が現れます。
同座の条件
ここでは陰占の相性をみていきます
陰占は無意識の相性判定となるので、お互いの宿命で地支の支合、半会を第一優先とし、次に宿命中殺、宿命冲動の有無、宿命の守護神、同一干支の有無、夫生妻生(配偶者の霊魂を生じる)、夫剋妻生(配偶者の霊魂を尅す)の有無の順とします。
それでは10項目の同座と異座の条件をみていきましょう。
1:宇宙版の重なり
同座の場合
宇宙版の三角形で重なりがある時。
なんとなく生きる世界に、フィーリングの共感を感じることができます。
ただし、年の差10歳以上の関係、国際結婚の場合は異座となります。
異座の場合
宇宙版の三角形で重なりがない時。
生きる世界にフィーリングの共感を持てない関係となります。
自分とパートナーは、お互い共有の世界を求める時、苦しい関係となります。
ただし、年の差10歳以上の関係、片方が身体的に欠陥がある場合、国際結婚の場合は同座となります。
2:同一干支の有無
同座の場合
天干、地支のどこかに一つでも共通干、共通地支があると、相手を信頼できる存在と感じるようになります。
夫婦の場合生活を共にできる関係です。
無意識に、お互いに相手を信じきれるエネルギーが存在し、どこかで心を許しあえる気が存在します。
夫 妻
丁 丁 癸 戌 甲 癸
酉 巳 亥 申 寅 卯
共通の天干に癸が一つあります。
異座の場合
共通干支が一つもないと、共通の意識を持つために、よく語り合い、会話を通して信頼を築く関係となります。
3:守護神が相手の宿命に有り無し
同座の場合
お互いが守護神の関係。
理屈なくお互いの存在よって癒しのエネルギーを与えてくれる関係です。
とにかく、相手の存在が自分のバランスを取ってくれる存在であり、気になる存在です。相手によって自分が癒される関係です。
異座の場合
お互いが忌神の関係。
相手の存在に違和感、疲れを感じます。
お互いの生き方を尊重しあえる関係を構築していくことが、求められている関係です。
普通の場合
相手によって癒される感覚が少ないですが、バランスが良い時、欠かせない存在です。
4:日干同士(無意識の魂の結びつき)
日干同士の相生、相剋、干合をみます。
同座の条件
陰陽:協調しあえる関係です。
干合:協調しあえるし、相手と融合しあえる関係です。無意識にフィーリングが合います。
相生:片方が相手を活かそうとする関係です。
異座の条件
相剋(陰陽):相手に反発するか。相手を鍛えようとする関係になります。
七殺(ななさつ):お互いが反発しあう関係です。お互いが魂の成長を促す関係です。
※同座の条件と異座の条件の比率をみます。
夫 妻
丁 〇 〇 戌 〇 〇
〇 〇 〇 〇 〇 〇
陰陽と相生があり、夫の気が妻に流れる関係です。
5:天干同士(無意識の精神の結びつき)
同座の条件
陰陽:協調しあえる関係です。
干合:協調しあえるし、相手と融合しあえる関係です。無意識にフィーリングが合います。
相生:片方が相手を活かそうとする関係です。
異座の条件
相剋(陰陽):相手に反発するか。相手を鍛えようとする関係になります。
七殺:お互いが反発しあう関係です。お互いが魂の成長を促す関係です。
※同座の条件と異座の条件の比率をみます。
夫 妻
丁 丁 癸 戊 甲 癸
〇 巳 〇 〇 寅 〇
同座の条件
陰陽(2つ):協調しあえる関係
丁ー甲 丁ー戊
干合(1つ):協調しあえるし、相手と融合しあえる関係です。無意識フィーリングが合う関係です。
癸ー戊
相生(5つ):片方が相手を活かそうとする関係です。
癸ー甲 甲ー丁(2つ) 丁ー戊(2つ)
異座の条件
七殺(1つ):お互いが反発しあう関係です。お互いが魂の成長を促す関係です。
癸ー丁
この場合は同座の条件が多いので同座となります。
6:日支同士(二人だけで行動する時の相性)
同座の条件
支合:一緒に行動しようとする時に、手を取り合って行動する関係です。
半会:一緒に行動しようとする時に、行動のリズムが合います。
異座の条件
冲動:一緒に行動しようとする時に、行動やリズムが正反対となります。
害法:一緒に行動しようとする時に、意見のずれや価値観、視点のずれを感じます。
刑法:一緒に行動しようとする時に、違うものの見方をする動きとなります。そのため妥協しあった行動となります。
夫 妻
〇 〇 〇 〇 〇 〇
酉 〇 〇 申 〇 〇
普通です。
例題は陰陽の関係で、位相方は成立しません。
ともに二人三脚のような行動をとります。
7:地支同士(現実行動および、性生活の和合)
同座の条件
支合:性生活のリズムでフィーリングがあいます。
半会:性生活のリズムが、相手に合わせて波長を合わせます。
異座の条件
刑法:性生活のリズムがどちらかが我慢する関係となります。
害法:性生活のリズムがいがみ合う関係となります。
冲動:性生活のリズムが背中を向きあわせています。片方が求める時、片方にその意思がない関係です。
※同座の条件と異座の条件の比率をみます。
夫 妻
〇 〇 〇 〇 〇 〇
酉 巳 亥 申 寅 卯
同座の条件
支合:亥ー寅 巳ー申
半会:亥ー卯
異座の条件
刑法 : 巳ー寅 巳ー申
害法:巳ー寅
冲動:酉ー卯
異座の条件が多いので異座です。
同座の条件:異座の条件=3:4です。
性的リズムは波長が合う時と、合わない時があります。
8:宿命中殺・冲動・支合、半会の有無(家系のあり方の相性)
お互いに宿命中殺、冲動、支合・半会があるかをみます。
同座の場合
お互い、同じ土俵、同じ生き方ができる下地に生まれていることになります。
子供に宿命中殺、冲動の子供が生まれなくなります。
子供に支合、半会の子供が生まれやすくなります。
子供が家系の継承者として生まれることとなります。
異座の条件
お互い、生きる土台、土壌に異質なものを感じます。
お互いが相手の生き方を認めることを求められている関係です。
子供に宿命中殺、冲動の子が生まれます。
子供に支合、半会の子供が生まれにくくなります。
子供が家系の独立、分家運として生まれることとなります。
9:完全格・再建格(宿命の片寄りをみます)
同座の条件
普通命式同士
完全格同士
完全格と再建格同士
異座の条件
普通命式と、完全格または再建格の場合
10:配偶者の霊魂の有り、無し
配偶者の霊魂があると、パートナーの心を理解します。
配偶者の霊魂がないと、パートナーに対して無頓着です。自分中心の家庭、夫婦生活を築きます。
片方だけ配偶者の霊魂があるとき、配偶者の霊魂がある方が、自分を理解してほしいと思うのに、相手が理解してくれないことに苦しみます。パートナーは自分の苦しみを理解できません。
夫 妻
丁 丁 癸 戊 甲 癸(夫の
酉 巳 亥 申 寅 卯 霊魂)
壬(妻の霊魂)
同座です。
お互い相手の心、気持ちを感覚的に理解できるところがあります。
夫生妻生(配偶者の霊魂を生じる)の命式とは、命式が干支相連格(かんしそうれんかく)となる命式です。
夫剋妻剋(配偶者の霊魂を尅す)の命式とは、命式が天剋地冲(てんこくちちゅう)、干合支刑格(かんごうしけいかく)の命式です。
夫生妻生
甲 己 〇(干合)
寅 亥 〇(支合)
夫剋妻剋
戊 〇 壬(配偶者の霊魂
癸⇒壬、七殺)
辰 〇 戌(冲動:辰の癸を冲動)
夫生妻生は、家庭を大切にし、配偶者を大切にします。
干合支刑格は配偶者に偽善的態度となります。表面のみをつくろいます。
天剋地冲は配偶者に物心両面で、精神的負担をあたえます。
まとめ
10項目の同座と異座の条件をみてみました。
10項目のうち同座の条件が多ければ無意識の相性が良いといえます。
あとは陽占の有意識の同座、異座の条件をみて総合的に相性の鑑定をします。
陰占が無意識なのでどっちかというと陽占より重要かなぁと思いますが、またいつか陽占の相性は書きたいと思います。